これが「そもそも密約か?」と言う議論は置いときます。



この密約を表に出したことは、現政権の大失態だ。



朝のテレビでは、「外交には密約が必要なのかもしれないが、どんな密約があるか知りたいですよね。」なんて女コメンテーターが言ってたが、密約がある事実すら出せない密約だってあるだろうに。
こういう人達は、パラドックスとかの意味がわからないのかね。



文化や考え方の違いの上に国があり、その違いを理解した上で外交がある。


アメリカは「自由主義は素晴らしい、自由主義になれば幸せになる。」を信じ、中東の国に自由主義を広めようとする。
一方の中東の国は「貧乏でもなんでもいいから、とにかく他人に介入されることが一番嫌だ。」と言う考えが強いから、反発する。

もちろんアメリカの裏には、自由主義を広めて自分達の市場に引き込むことで、新たな顧客を増やし、自分達の収入を増やそうという考えがあるだろうけど。


全ての人間の考えは違う。似ている考えの集団だとしても、意見の違いが出てくるのは当然だ。

しかし、1人より集団の方が力が強くなるのも当然の話し。
かと言って、とにかく集団を大きくしても、考え方が極端に違う人が集まれば内部から崩壊する。会社なんかもそうだし、国でも内戦が起こったりする。
考えの違う人が無理に同じ集団にいるより、同じ考えの人達同士で別々の集団を作り、別集団として接した方が上手く行く場合も多々あるのは当然だ。

別に、思想だけの話しではない。
全ての人が同じ学校で学べるかといえば、そんな事は絶対に無い。理系や文系の違いもそうだし、頭が良い人と頭が悪い人が全く同じ事を学ぶのは、逆に非効率なのは当然。

しかし、集団を作ること自体は効率的な行為。



外交は外国だけではなく、国内も見ながら様々な交渉が行われる。

外交における「密約」と言うのは、言葉は悪いが必要悪だろう。
そもそも、相手があることなのだ。
相手との秘密をばらす。人間としてどうなんだ?

そして、核が必要だと考える人と、核が不必要だと考える人は、悪いけど絶対に相容れない。両方を納得させるには、密約のようなことを用いなければならない。持つことと持たないことを、両立させなければならないのだから。それが国益になるのだから。

その密約で、誰かみたいに私腹を肥やしていたなら、逮捕なり何なりすればいいだろう。



もう一度書くが、この密約を表に出したことは、現政権の大失態だ。

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